TさんとTさんの友達のS子さんを誘い、Rancho BernardoのMajolicaで晩御飯。
この店は、何のカテゴリーに入るのだろうか。一応Tapas&Seafoodという看板がでているが、スペイン風味の洋食屋、と呼んだほうが実態に近いだろう。シェフは日本人、ウェートレスも日本人、客層も明らかに日本人をターゲットにしているのだ。 そもそも、2年前は、ここはDeliだった。そのときから流行っていなかったが、そのあとMajolicaというヨコメシになり、近所で選択肢が広がったと一時喜んだものの、なんとなく敷居が高く、それほど頻繁には行かなかった。そのうち、ゆうゆうとかLighthouseに広告が載るようになり、ウェートレスも日本人になり、少しづつ通い始めた、という感じなのだ。 今でも、ひいきにしつつ、ウェートレスと会話するでもなく、ビミョーな距離感がある。 言っておくが、ここの料理は、美味い。Tapasの中では、黒豚ソーセージは、ハーブがこれでもかと入っていて塩味で口が曲がりそうになるアメリカのソーセージと比べると、ずっと身体に優しい感じがするし、カラマリフライは、てんぷらに使いそうな厚切りのイカをこんがり揚げてあるしっかりと主張のあるものだ。チーズをとろっと焼いた粋な料理もあるし、鰯のオーブン焼きもさすが日本人シェフが作っただけあって、素材のオリジナルの風味を損なわず、魚好きには満足のしあがりになっている。メインディッシュでは、ミートローフは、まさに煮込みハンバーグそのものだし、イカ墨スパゲッティもイカ墨リゾットも、プロの味である。スペイン料理を謳っているので、パエリアだってもちろんある。 デザートを初めて食べたが、生クリームとバナナがパフに挟んであるもの(名前を忘れた)など、なかなか上品にしてほどよい甘さがあり、パフの心地よい食感とあいまって、うならせるものがあった。このシェフ、パティシエとしても腕が立つと思った。 酒も、サングリアはもちろん、ビール、ワイン、はては冷酒まであり、品揃えに何ひとつ文句のつけようもない。 なのに、客の入りがイマイチである。手ごろな値段でこれだけの料理を味わえるのだからもっと流行っていいはずである。宣伝広告にもう一工夫必要か。
by gomanis
| 2005-11-22 15:33
| 美食
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