Maderas 煩悩の108

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土曜日、A家のNちゃんが一度行きたいと言っているというので、A家と一緒にMaderasへ。ここは、実は、うちから砂漠側にほんの10分入ったところの至近距離にある、メンバー制だが、ビジターもプレーできる、いわゆるPublic accessibleという高級コースだ。丘陵の中に18ホールが大変美しく配置されている。周囲には明らかに建売でない、豪邸が建つ。勿論、美しいだけでなく、チャレンジングに設計されている。さて、今日の主題は、コースではなく、この日叩いた108の分析である。108叩いたことは地団駄踏んで口惜しがったものだが、一夜明けてみれば、この原因解明ほど楽しい作業もない、というのが僕のゴルフの楽しみ方でもある。なかなか余人にはわかってもらえないが。

まず、数字から見てみよう。最初に目につくのが、パット数44。去年の平均パット数(プロと違ってパーオン後でなく、単純なパット数平均)が32.9、今年の目標パット数が32なので、ここで、なんと12打も上回ってしまっている。4パット1回を含め、3パットが数多くあった。このことから、これが主要な改善要素であるのは明らかである。次にPenaltyが6打ある。去年は、これを記録していなかったので比較できないが、感覚的にもひどく多かったのは確かだ。内訳は、赤杭x3、OB x1、その他x1である。そのほかに問題視しているのは、アプローチショットのミス。アプローチショットは、自分なりに100Y以内からグリーンを狙ったショットと定義している。これが、17回あって3回グリーンをはずしている。しかし、これは目標と比べ許容範囲内。また、フェアウェイーキープ率は、61%と、去年の平均を上回り、今年の目標65%にも近いので、重要な要素ではないとわかる。

次に数字の背景にある本当の原因の究明だ。これが次の戦略策定に役立つ。

まず、パッティングから。最初の3パットは1番ホールだった。この350Yあまりのやや打ち上げ左ドッグレッグホールで、ティーショットを打ち損じ、セカンドショットをグリーンまで200Y残してしまった。クリークが、左手前から斜めにフェアウェーを横切り、グリーンの右側に沿って奥に伸びている。ここで僕が使ったのはRescue、つま先上がりだったので、目標よりやや右を向いて打ったところ、思ったより右に出て、グリーン右手前に落ち、そのままクリークに入ってしまった。1打罰でドロップしたところから20YのアプローチショットをLob Wedge。寄せワンでボギーセーブできると思ったが、トップしてグリーンの向こう側まで行ってしまった。返しをグリーンに乗せたが寄せ切らず、10Yから3パット。この3パットには2つの教訓が含まれていると思う。ひとつには、ラウンド前の練習で距離感が把握されていなかったこと。Maderasほどのコースだと、練習グリーンとコースのグリーンは、ほぼ同じぐらいの速さにメンテされている。僕は、パッティングの距離感をフォロースルーの大きさで合わせるが、この調整が不十分だった。むしろ、先週のSCGAの感覚が残っていたといってもいい。身体はSCGAの感覚が残っている、でもSCGAより遅いというの頭でがわかっていて、結局、“幅”の把握なく、強く打ってホールをオーバーしてしまった。この距離感の微妙なずれには18ホールずっと苛まれ続けた。もうひとつの教訓は、精神的なもの。カミサンとよく話すが、大たたきしてやっとグリーンに乗せたときほど3パットの確率が高いのだ。これを中部銀次郎は、“引き算を望む素人の考え違い”と断じる。グリーンに達するまで費やした打数を帳消しにしようと、1パットで沈めようと、欲をかき、3パットしてしまうというのだ。反論の余地もない。それに加え、ラインの読みも、距離感の正確性も、平常心を欠き、通常よりずっと下手になってしまうのだ。44パットの始まりは、この1番ホールにあり、前述の2要因から終始抜け切れなかった。いくつかのパーパットをはずしまくり、苛立ち、あまっさえダボになるにいたっては、嫌気がさしてしまった。パットには、入る、という信念が必要だ。それが足りなかった。

次に6打罰の中身。これも振り返ってみれば1番ホールに凝縮されている。前述の通り、1番ホールで残った200Y。Rescueは僕にとってグリーンを狙うクラブではない。だから、2打目で狙ったのは、グリーンではない。しかし、Lob Wedgeに自信があったので、Rescueで打てば、どこかGreen周辺に落ちるであろう、そこからLob Wedgeで寄せワンパーが狙えるという打算があった。しかし、PWにもそこそこ自信はあるわけで、右のクリークへ行くリスクのあるRescueよりは、球筋の確実なアイアンでフェアウェーの左にレイアップし、多少距離は長くなろうとも、PWで3オンからボギーを確保するという選択肢もあったのだ。この判断は難しい。80台前半を狙うためには、Rescueが正解だったかもしれない。しかし、その失敗で長く後を引くようならば、今後はその選択肢は最初からない、とすべきだろう。

ひとつのホール内で起きた引き算の心理は、ホール間でも起きる。

5番ホール。左ドッグ打ち下ろし。挽回を狙って欲張ったティーショットは、フェアウェー左のバンカーに吸い込まれた。フェアウェーバンカーからの第2打、7IのショットによるOB。グリーンに少しでも近づくために、7Iを持ち、ナイスショットした結果、フェアウェーを横切り、はるかに飛び越え、OBになってしまった。この根底にあるのも、引き算の心理だ。80台をコンスタントに出すためには、”Stick on fairway”とこちらの雑誌、Goof Digestにも書いてあった。ティーショットはもっと右を向いて立つべきだったし、バンカーショットはナイスショットしても怪我しない、PWにすべきだったろう。

9番ミドルホール。半島に打ち、池を越えで左前方にあるグリーンに打ち上げる、美しいホールである。ティーショットでRescueをフックさせ、左池に入ったのは、下手くそなのだから仕方がない。しかし、ドロップ後の、つま先上がりのライの悪い3打目を無理に池越えを狙いに行き、再び池に入れたのはいただけない。帰任した爆裂一の名手、Mオ君が、大たたきしないためには、今1番やってはいけないことを考えると言っていた、とカミサンが時に思い出したように言っているが、このときに1番やってはいけなかったのは、3打目を池に入れることだっただろう。

ここまでで、スコアを崩した原因の80%まで解析できたと思う。ついでに、残り20%のアプローチのミスについて述べておく。前述の、アプローチで3回グリーンをはずした内訳は、再三述べている1番ホール、ドロップ後の4打目が最初だ。今、1番気に入っているFourteenのLob Wedgeによる、たかだか20Yのショットである。多分、ヘッドアップしたのだと思う。トップして、グリーンの反対側まで行ってしまった。池ポチャの後でなければあんな凡ミスはしたか。多分、落ち着いてパー狙いのアプローチが打てただろう。あとの2回は10番ホールのバンカーショットだ。このホールは330Yあまりととても短い。しかし、ティーショットをチョロし、フェアウェーながら、190Yの上りを残してしまった。間には、フェアウェーバンカーとグリーン手前にはガードバンカーが1つ。ここで、僕の採った選択はRescueのフルショット。ボールはクリーンに捉えられ、まっすぐピンに向かって飛んでいったが、打ち上げのためもあり、グリーン手前のバンカーに捕まってしまった。顎の高いバンカーで3打を費やした。ここも、Rescueを持った心理を振り返ると、フロントハーフで叩いた58をいくつかでも挽回しなくてはいけない、後半41で回りたいという心理と、短いチャンスホールなので1打目の結果に関わらずパーオンで当然、という欲が相乗効果となり、2つのバンカーに対するリスクが正しく認識されなかったということが言える。

こうして分析してくると、パワーポイントにまとめるまでもなく(仕事の性癖でLogic Treeに図表化したくてたまらないのだが)、2度と大たたきしないための施策は明らかである。
1. パターの悪癖(距離感、左右のばらつき)はラウンド前の練習でつぶしておくこと。パターの癖は当日にならなければわからない。
2. 目標スコアを明確にすること。それ以上も以下も狙わない。
3. 1打目を失敗したら、そのホールの目標スコアを速やかに修正すること。そして新しい目標スコアの達成に喜びを感じるようマインドをリセットすること。
4. Stick on Fairwayに執着すること。リスクに挑戦してもいいが、確率を冷静に評価すること。

なお、言うまでもないが、こんなことは、どのゴルフ雑誌にも時々載っている。実践するかどうかが分かれ目である。

大たたきしたときは、とても口惜しい。こんなはずではない、という気持ちになる。すぐにでも次のラウンドをして、いいスコアで回り、安心したい。そういう意味では、僕はとても恵まれている。土曜日は再びA家夫妻にご一緒いただけることになった。日曜日もゴルフということで、カミサンもOKしてくれている。今週は東京出張。金曜日に帰れば土日ラウンドが待っているのだ。あぁ、早くティーグラウンドに立ちたい。
今週練習できないのが残念だ。でも日本でFourteenの56度を買っちゃおうかなーとかも思っているのだった。わはは。
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by gomanis | 2006-01-24 06:05 | ゴルフ


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