東京出張第一夜、ホテルに荷物を置いて、夜の街に繰り出す瞬間はいつもわくわくする。街の匂いが懐かしい。
義母と義姉と3人で、寿司を食べる。場所は、広尾の阿部の寿司。最近は、帰ってくるたびに寄っている。こじんまりとして、気取らない良い店だ。 まずは、生ビールで乾杯。義母は、最初から熱燗、義姉は、芋焼酎のロックである。ホヤがあるというので、もらう。ホヤが特に好きかと問われれば、必ずしもそうではないのだが、あると頼む。どこかに、故郷と一瞬つながりたいという思いがあるからかもしれない。口がきゅんとなる、独特のえぐみがある。これが良い。 腹が減っているので、さっそく握りに入る。光物から。 鰊、鰯。鰊の寿司というのを食べるのは、初めてではあるまいか。美味い。焼いた鰊は、独特の香りがあるが、こうして寿司で食べると、特に感じない。むしろ蛋白だ。鰯は、いつも通りの風味。これも大変おいしい。この、最初のオーダーで、やはり日本の寿司は違うと感じる。ご飯とわさびの風味が明らかに違う。 まぐろ赤身、イカ。最近、鮪は、好んで赤身を食べる。目を閉じて味わうと、トロよりも味わい深いかもしれないという期待感がある。まして、日本のすし屋では。イカは、まぁ、それなりの味。義姉の飲んでいる焼酎をもらってみるが、時差ぼけの身体には、少々刺激が強い気がして、すぐに日本酒に換える。 赤穂鯛。これは、サンディエゴでは食べられないネタ。表面を焙って皮に焦げ目をつけたものを、塩でいただく。まずは香ばしさが口に広がり、次に弾力に富む肉を噛むうちに、鯛の甘い味が来る。旨い。 酔いが廻るにつれ、トロ、うになど強い味の寿司に移っていく。調子が出てきたので、焼酎に戻る。うには、食べ比べがしたくて頼んだが、さすがにこれは、サンディエゴの勝ち。あの薄い黄色のリッチな味わいは、ここのうににはなかった。トロは、脂、抑え目でおいしかった。 〆に、義姉の薦めで納豆と山牛蒡の細巻き、それに穴キュウをもらう。しっかり腹に収まり、大満足だ。信州味噌を使った岩海苔の味噌汁で上がる。 3人で2万円ちょい。義姉夫婦が常連なのでサービスしてくれたのだろうが、それにしても安い。しかも、この店、明け方5時までやっているという。飲んだ後、夜中にちょっと寄って、寿司を一つ、二つつまんで帰る、というのも粋な感じがする。僕の場合、酔うと寝るので、無理だが。。
by gomanis
| 2007-01-24 16:49
| 美食
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