2007年4月13日(金) 上手いゴルファーになるには?

a0064654_17195961.jpg今月のSCGA H/C indexはついに13.7まで後退してしまった。一時は11.0まで行き、シングルは目前だと思ったのだが。

ゴルフのスイングが知らず知らずのうちに狂ってくるのは、ゴルファーなら誰でも経験していることだろう。体重移動のタイミングとか、テークバックの軌道とか、トップの位置とか、一旦、いいところで収まっていたはずなのが、少しづつずれてくるのだ。

これとまさしく同じことが、戦略の立て方とか、コースと向き合ったときの心構えとかに起こることを最近自覚した。ピンまで残り170Y、グリーンの左右には両方深いバンカーがある場面で攻めるのか刻むのか。パー5のティーショットを曲げてしまったときに、2打目はスプーンで挽回しようとするのか、4オン狙いに作戦変更してアイアンで確実に150Yリカバーしていくのか。バンカー越えのアプローチ、ピンはエッジから5Y。アプローチは、エッジとピンの間をデッドに攻めるのか、それともピンを越えても絶対にバンカーに入れないように打っていくのか。こうした戦略のとり方が、知らず知らずのうちにずれて来る。10年前に知っていたような、当たり前の判断がいつのまにかできなくなって、愚かなゴルフをやっている。残りの距離で番手を選ぶような、初心者のような攻め方をしている自分に気づくことがある。

最近、こういうことを自覚して唖然とし、スイングを矯正するように、コースへの向き合い方を是正しようと決めた。きっかけは、江連忠のレッスンビデオ。“ハーフを30台で廻るためのコース戦略”というタイトルでシリーズになっており、その中の一つが、“パー5をパーで切り抜ける戦略”というものだった。いわく、パー5は、まず、2オンを狙うのか、3オンを狙うのか決めること。3オンを狙うのならば、ティーショットは、無理して飛ばすことはない。500Yのパー5では、ティーショットで200Yも飛ばせば、残りは150Y、150Yでパーオン、というセオリーである。また、パー5はミスが許されるホール。ティーショットでチョロしても、まだパーオンできるかもしれないし、諦めて4オンでもまだパーチャンスはある、と。

これも、10年前に知っていたなー、と思う範疇の知識だ。ただ、技術の進歩に伴って、その謙虚な考えができなくなってしまったに過ぎないのだ。

先週の爆裂蟹コンペでは、これを思い出し、思い切って実践してみた。それがこの稿を書こうと思った動機だ。伏線は7番ホール、444Yの長いパー4。ティーショットは、気持ちよく当たり、フェアウェーのいいところにつけた。しかし、残りはまだ200Y以上ある。これを残りの距離で番手を選び、スプーンで打ったところ、左に曲げ、木の根元にいってしまったのだ。距離は飛んだが、木がスタイミーになり、グリーンは狙えず、結局7。どうせパーオンはできないのだから、アイアンでフェアウェーをキープし、寄せワンに賭けるほうが賢明であった。この記憶を持ったまま迎えた最終18番ホールの2打目。ボールはフェアウェーの左側、絶好のポジション。しかし、2打目が左に曲がると、池に入ってしまう。ここで、距離を稼いでパーオンを確実にしようとスプーンを持ちかけたが、7番ホールの教訓を思い出し、アイアンに持ち替えた。結果、アイアンで飛ばそうと力んだせいか、ダフってしまったが、少なくてもフェアウェーはキープし続けることができた。3打目、残り170Y、打ち上げ、川越え。ユーティリティーで攻めようかと思ったがスコアと相談して思いとどまった。これをボギーで上がれば89、ダボ以上ならば、またも90を切れないことになる。バーディーは確率的にはほとんどないが、仮にできても87。89と大差ない。ならば、ユーティリティーによる、ダボのリスクのある川越えショットよりは、確実にボギーで収まる選択肢をと思い、7番アイアンでレイアップすることにした。これが、心に制約条件のない、ナイスショットで、川を挟んで、ピンの対岸まで飛んだ。これを寄せ、ワンパット。結局パーで上がれ、グロスは88となった。バーディーの87には1打及ばないが、ボギーよりも1打良く上がれたのだ。こういうのが、戦略の勝利だと思う。こういうゴルフを積み重ねようと再決心した次第である。

この考えが間違っていないことを確かめるために、中部銀次郎の本、『わかったと思うな』を再読。この本は、読むたびに打ちのめされる思いがするが、得るものも必ずある。

“見えない成功を期待するよりも、まず目の前の失敗の条件を消せ---これがスコアを縮めるための、まずもっての条件です。”

ダボのリスクのあるショットをしないという選択をすることが、失敗の条件を消すということなのだ。技術は、練習すれば進歩する。その進歩によって、昨日まではダボのリスクのあったショットが、今日からは、リスクが無視できるほどに低減されるのだ。しかし、ダボリスクのあるショットはしないという基本方針においては、終始一貫し、なんら変更はないのだ。

もう一つ、中部銀次郎の言葉で共感を覚えたのは、心・技・体の難易度順位。中部銀次郎いわく、一番易しいのが身体の鍛錬。次に技術。一番難しいのが心の訓練。でも、ゴルフは80%がメンタルなものだから、上手いゴルファーになりたかったら心を鍛えなさい、と。

これは、厳しい言葉だが、頷かざるを得ない。僕は、身体は鍛えているという自負がある。走って足腰を鍛えているし、スクワットも腹背筋も続けている。持久力も、5kmのランニングの後、ゴルフを2ラウンドしても平気な自信がある。技術は、決して上手いとは思わないが、フェアウェーを60%捉えたり、アプローチを70%の確率で成功させ、パットは33ぐらいで収めているのだから、それ相応の技量はあるのだろうと思う。勿論、人並み以上に練習もしている。
だから、戦略面で謙虚になれさえすれば、残る最大の課題はメンタル面なのだ。

さて、難題だ。世の中に、技術書は山ほどあれど、心の訓練を説いた本は、寥として少ない。なんとか、これを身につける方法はないだろうか。来週から日本に里帰り。本屋めぐりをして心の訓練法を説いている本を探してみようか。強いゴルファー、上手いゴルファーになりたい、と心底思う。
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by gomanis | 2007-04-14 17:20 | ゴルフ


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