2009年7月14日(火)~16日(木) 夏休み、ペブルビーチ 夢のような3日間 その1.ゴルフ編

陽光燦燦と降り注ぐサンフランシスコの摩天楼を見ながら、夢のような3日間を回想している。ペブルビーチの、あの細かい霧を含んだ7月とは思えないような冷気が、2日経った今でもふと身体の真中を吹き抜け、修行して出直して来い、と言っているような気がする。

ゴルフは、遠征してプレーすることに意味がある稀なスポーツだ。なぜなら、すべてのコースがユニークで、それを体験しようと思ったら、そこへ行くしかないからだ。初めての土地で、初めてのコースの一番ティーに立つときの、幾ばくかの不安を伴う高揚感は、ここから来ている。新しい体験への期待に胸が躍るのだ。それが、ペブルビーチのように、米国でも一、二を争う名門コースではなおさらのことだ。

そういう意味では、ペブルビーチ4ラウンドは、素晴らしい経験だった。Spyglass Hill、Pebble Beach、The Links at Spanish Bay。どれも個性的で、美しく、品格があり、そして生半可なアマチュアゴルファーを叱咤する厳しさがあった。それも、腕も上げて来ればばもっと楽しめるよ、と語りかけられたような不思議な思いがするのだった。

僕の4ラウンドを通じてのスコアは、97(Spyglass Hill)、96(Pebble Beach)、97(Spanish Bay)、92(Spanish Bay)。一度も90を切れず残念だったが、最後のSpanish Bayは、コースもわかり、自分なりに満足の行く戦略面での改善もあり、後味はよかった。

2度と来ることがあるかどうかわからないが、各コース、それぞれ攻略の鍵を記録しておく。

Spyglass Hill

a0064654_7463182.jpga0064654_7464832.jpg最大の罠は、フェアウェーをはずしてブッシュへ行っても、OBでも赤杭でもないこと。あるがままに打たなくてはならない。また、見つからなければロスト扱いになるので、元の場所からの打ち直しとなる。これは、やってみると相当厳しいルール。また、出だし#1-#4ホールは、ラフがとても硬い。短いのだが剛毛で、ちょっとでも手前にクラブが入ると極端な話10ヤードも飛んでくれない。そしてグリーン上も、グリーン周りもアンジュレーションがきつい。要するに、一か八かのショットで凶と出たら、とても厳しいペナルティが待っているということ。
当たり前のことながら、自分の技量の範囲で慎重にプレーを進めることが、かえって楽しく回るこつだ。でないとストレスが貯まるばかり。

林間コースで、フェアウェーは格子の絨毯のように綺麗。適度にアップダウンもある。青い池と緑のグリーンの奥に松林が受ける絵柄になっている#7、#12など、盆栽を見るようで意外にも和風な景色と感じた。各所に鹿が出没し、これも心のささくれ立ったゴルファーを癒してくれる。Gold Teeからで6,534ヤード、Rating 73.2/ Slope 144。

Pebble Beach

a0064654_7481062.jpga0064654_748247.jpgコースの質(フェアウェーのコンディションやコースごとの個性)から言えば、3つのなかでは相対的に一番劣るかもしれない。しかしここを全く別格にしているのは、その長い歴史とここでボビージョーンズ、アーノルドパーマー、ジャックニクラウスらトッププロによって繰り広げられた数々の名勝負。また、最終18番の海岸線に沿って伸びるフェアウェーはあまりにも有名だ。個人的には、#6、#7、#8ホールが一番印象に残った。#6は右の崖下に海を見る右ドッグレッグだが残り160Yあたりから急斜面になっていて、打ち上げの完全なブラインドショットとなる。#7は打ち下ろしの短いパー3。ここでバーディーを取ったのが、今回のハイライトだった。#8が白眉。2打目は足が竦むような崖を越えていく海越えショット。しかもこの日は霧がひどく対岸も煙っていた。僕は7Wで果敢にトライ、見事グリーン手前20Y付近に着地した。飛距離190Yだった。

どのコースもそうだが、グリーンが難しかった。アンジュレーションと海に向かう目のケンカで、どちらに転がるか読み難いのだ。アメリカ人は、キャディーをつけている人が結構いた。聞いてみると4人に1人つけても$240取られるというので、そこまでして、と思ったが、一打にかける人は必要かもしれない。Gold Teeから6,348ヤード、Rating72.3/ Slope137。

The Links at Spanish Bay

a0064654_7485495.jpg唯一、2ラウンドしたところ。その名の通り、海沿いの荒地を切り開いて造られたコース。フェアウェー以外は、基本的にブッシュ。ボールは、なくなる確率が高い。ブッシュがフェアウェーに迫り出していたり思いもかけぬところにバンカーが配置されていたりするので、コースを知ることが必要だ。わからないときは、見えているフェアウェーに刻むしかない。また、ここもグリーンが難しい。極端なアンジュレーションが造られているホールもあり、載せたからといって安心できない。Gold Teeから6,422ヤード、Rating 72.1/ Slope136。


サンディエゴからサンノゼへ向かうフライトの中で、Ben Hoganの書いたFive Lessons: The Modern Fundamentals of Golfという本を読んでいた。その中で、Ben Hoganは、再現性の高いショットを身に付けることの重要性を説いている。ペブルビーチのコースは、まさにこの点を実感させてくれた。再現性が高く、飛距離の読めるショットをいくつ持っているかでこの難コースをどれだけ楽しめるかが決まる。僕の場合、SWの40Y、60Y、AWの80Y、PWの100Y、9Iの115Y、8Iの130Y、このぐらいであろうか、自信を持って打てるのは。あとは、かなり心もとない。心もとないが、何か打たなければならないから打つ。その結果が上記のようなスコアだ。

しかし、悲観する必要は全くない。Ben Hoganは、またこうも言っている。ゴルフは皆が思うほど難しくはない。正しい方法で練習すれば、ほとんどのゴルファーは、コンスタントに70台で回れるようになるのだと。

ペブルビーチの3コース。できれば戻ってきてまたプレーしたい。しかし、仮に戻って来る機会がなくても、自分のゴルフを見つめ直す良い経験をさせてくれた。
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by gomanis | 2009-07-19 07:49 | ゴルフ


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