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2011年8月18日 猛暑に涼あり

a0064654_852323.jpgこの艶やかな朱色の茗荷がテーブルに運ばれた時には、思わず、わぁ!と歓声が出た。もろみ味噌を乗せて口に運ぶと鮮烈な香味が広がる。まさにニッポンの夏という感じだ。湯葉豆腐、水茄子、夏の味覚が食卓を飾る。

新橋の蕎麦居酒屋、本陣房である。ウェブで適当に探した店だったが大正解。だいたい、新橋が好きだ。ちゃらちゃらしたところがなく、落ち着いている。僕が同化しやすい。つまり僕もそういう新橋が似合うオヤジになったということだ。さほど大きくない店内を見渡せば、ほとんどがオヤジだ。大勢で騒ぐ野暮はおらず、皆、2-3人で来て、旬のものをつまみながら談笑している。微笑ましい宵の風景だ。

穴子の素焼き、鴨焙りと少し強いものに移る。穴子は、本わさびをちょいと乗せて。うまい。
それにしても昼間は暑かった。猛暑とは聞いていたがその中に身を置いてみると本当に辛い。一歩一歩、足を前に進めるたびにじっとりと汗がにじみ出る。首の後ろから背中にかけてべとっとして気持ち悪い。
しかし、この気候のなか、たくさんの人が働いている。それで社会がちゃんと機能している。大したものだ。その働いていたオジサンたちが(オバサンもだけど)、酒を飲んで一日の疲れを癒している。僕らは、その人たちを眺めながら、日本の社会に同化する過程にいる自分を感じる。

〆にそば。カミサンは二色盛、僕はせいろ大盛。二色盛というのは、極太の田舎そばとのコンビネーション。僕のは、普通の蕎麦の3段重ね。汁に少し浸けて勢いよくすすりこむ。旨い。

夏だ。日本だ。

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by GoManis | 2011-08-19 08:53

2011年8月18日 どんな感じで暮そかな?

a0064654_15304577.jpg9年ぶりで日本に帰ってきた。猛暑の中、家探しも終わり、仮宿から街を眺めながら、今回 はどんな感じで暮そうか考える日々だ。

いくつか決めたことがある。まず、料理を趣味にしようと思う。大昔、インドネシアにいたこ ろまでは、特に週末など、カミサンと一緒に厨房に立ったものだったが、その後、とんとご 無沙汰していた。ここ数年ずっと読んでいるメルマガがあり、東京に戻るようなことがあっ たら、自分でもいろいろ旬の素材でつまみを作るのも悪くないかなと思っていた。

それから、今まで以上に走ろうと思う。メキシコではセキュリティー上の理由で外を走れ ないのが一番のフラストレーションだった。東京の街は、信号が多くて走りづらいが、空気 がきれいだ。今度の家は北品川。御殿山の緑の中を走るのはきっと気持ちいいに違いな い。

健康に暮らすという意味では、会社までは、歩いて通おうと思っている。前回の東京では、しょっちゅう二日酔いになり、結構な頻度でカミサンに車で送ってもらっていた。今回は、車は買わないことにしたので、そんな甘えは通じない。ほどほどに飲み、すっきりした頭で会社まで歩くのだ。とは言え、ここ数日実際に歩いてみると、この酷暑の中では苦行だ。もう少し気候が良くなるまではバスとの併用で乗り切ろう。

もちろん、旨いもの探索とゴルフは続ける。これがなければ僕の生活ではない。
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by GoManis | 2011-08-18 15:31

2011年5月2日 入るパット、入らないパット

ゴルフは、結局のところ、パットだ。ほかのショットの技量が今とそう変わらなくても、もしもフェアウェーキープが4ホール改善し、パートライ(5歩以内のパーパット)の成功率が70%まで向上したら、結構な確率で70台が出るようになるだろうと思う。ドライバーによるティーショットは、一番複雑なものだから後日に譲ることにして、今日は、パットの悩みを書きたい。

入るパットの条件は、単純で、正しい転がりと正しいラインに乗ること、の2点しかない。

過去1年近く、僕は、再現性の良い転がりを得るためにいろいろ苦心した結果、オープンスタンスでボールを送りだすスタイルに到達した。オープンスタンスで構えると、左側(カップ側)の視界が開け、良い転がりが出やすいことが確かめられたからだ。手首もやわらかく使うことにした。しばらくは、これで32パット前後で安定し、まぁ、良いか、と思っていた。ところが、最近、カップの右にそれることがめっきり多くなった。知らず知らず、ボールをこするように打ち、極端に言うとスライス回転がかかるようになっていたのだ。50センチほどの短いパーパットが右にそれて行くのを見るたびに虫唾が走り、自分に嫌気がさした。

これでは、いかん。ゴルフが楽しくない。

それで一か月前ほどから、カミサンの勧めもあり、オールスクエアのアドレスに戻してみた。足は、ハの字、左右対称に開き、手首はロックし、アドレス時のフェースの向きが変わらないようにした。転がりよりライン優先ということですね。

すると、その後3ラウンドのパットが、31, 29, 28。何と劇的な改善ではないか。

ところが、である。その直後のPinehurstでは、2日めが38パット、4日目は39パット。一挙に自信を失ってしまった。4日目などはパートライ12回のうち入ったのはわずか1回だけだ。もういい加減いやになった。紳士のゴルフを目指しているはずであったが、恥ずかしながら何回かグリーン上にパターを落とした。

何が悪いのか?オールスクエアが問題なのか?

いや、そんなことはない。プロは、ほとんどの選手が、スクエアにアドレスしている。今一番パットが上手いと言われるTiger Woodsだってそうだし、そのTigerが、彼のパッティングはシンプルでいいね、と褒めたと言われる石川遼もスクエアだ。そのスクエアなスタンスからすっと引いてすっと打つ。ボールはまっすぐに転がり、コトンとカップに吸い込まれる。

それに比べ、僕のパットは、弱々しくカップの前で止まったり、依然右にそれたりする。右を嫌がって左に引っ掛けたりもする。右にそれるというのは、長い間オープンアドレスでやってきたせいで、右肩が前に出るのが癖になっているようだ。アドレスに入った瞬間はスクエアなのだろうが、構えている間に無意識のうちに右肩が出ているのだと思う。入らないパットがいくつか出ると、スクエアに立てているのかどうかさえ、わからなくなってくる。

Youtubeの、あるレッスンビデオによれば、アドレス時、肩は、目よりも後ろにあるので、確認するのは難しい。肩をスクエアにしたかったら胸を平行にすることを意識しろ、とあった。胸は視界に入りやすいので、確認が容易だと。藁をもつかむ思いでこれを実践してみたが、先週は37パット。12回のパートライで入ったのはたったの4回。

スクエアに立ってまっすぐ力強い球を打ちたい。やはりこのスタンスで練習し続けるしかないのだろうな。ぶつぶつ言いながらこの稿終了。
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by gomanis | 2011-05-03 19:23

2009年11月27日(金) イギリス Weybridge

出張でWeybridgeへ来ている。ロンドンの北、ヒースロー空港から30分ほどの田舎町だ。
一軒一軒、丁寧に建てられた家が狭い道に軒を連ねる。アメリカの、大量建築されたコピペしたような家々とだだっ広い道路とも違う、メキシコの毒々しいピンクとゴミだらけの道とも違う、綺麗で品の良い可愛い家と緑の田園の織り成す美しい町だ。

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1泊4日の強行軍だ。でも、楽しむことは楽しむのが僕の流儀。唯一ホテルに泊まった昨日は、昔、ここで暮らしていた同行のH君のお薦めで、シーフードレストラン、"Loch Fyne"へ。街の一角にあるこじんまりしたレストランだ。白ワインとシーフードプラッターを頼む。嫌いなムール貝は抜いてもらったので、食べたのは、生牡蠣、手長海老、蟹の脚、蟹味噌、小海老。大変な盛で、これを3人でシェアしてお腹一杯。生牡蠣が塩っぱくなく、ぷりぷりして旨かったが、唸ったのは蟹味噌。甲羅に蟹味噌と卵の刻んだものが盛られている。コクがあり、甘くてとてもおいしかった。

時差ぼけでふらふらになりながらも、呑兵衛仲間のH君とホテルのバーでビールを3杯づつ飲んで熟睡。幽霊が出るという噂のホテルだったが、出ても身体を揺すられでもしない限り起きないほどの深い眠りだった。

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朝は、お楽しみの田園地帯ジョギング。今回は、オフィス以外の場所は一切行く時間がないが、ジョギングというのは、意外に楽しい観光でもある。グーグルマップであたりの地理をだいたい頭に入れ、まだ薄暗い通りに飛び出す。手が切れるかと思われる冷気だ。手袋を持って来ればよかったと後悔。車の往来が激しく、冷たい風を起こすので辛いが、表通りをはずれると迷子になる危険があるので、我慢して走り続ける。やがて比較的大きな横道があったので、交差点の目印を目に焼き付けながら静かな住宅地に入っていく。静かで、平和だ。吐く息が白い。やがて川にぶつかった。テームズ川の支流であろう。早起きした近所の人が鳥に餌をやっている。あぁ、眠いのを我慢して飛び起きてよかった。この景色、まるで一幅の油画のようではないか。

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昼ごはんは、会社の食堂。金曜日の今日は、Fish & Chipsがあり、お前はラッキーだと言われる。大ぶりの魚フライにタルタルソースをつけて食べる。フライドポテトも結構食べ、満喫。でもこれを食べるのは1年に1回でいいな、という感想。

一切の予定を終え、メキシコへの帰途に着く。ヒースローから18時間の長旅である。
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by gomanis | 2009-11-28 02:49

2009年4月5日(日)~4月12日(日)ガラパゴス旅行 最終回 今後行く人のための旅の情報

主観を交え、オフィシャルサイトなどに載っていない情報を中心に。


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今回僕らが乗ったのは、Santa Cruz号。ガラパゴスは、ナチュラリストという、資格を持った人と一緒でないと入島できないらしいので、この種のクルーズツアーを利用するしかないらしい。ないらしい、というのは、例えば最大の街のあるサンタクルス島などには、バックパッカー向けの安宿含め、個人旅行客が泊まれるようなホテルもたくさんあり、あの辺へ滞在するのには、別にナチュラリストと一緒でなくてもいいだろうと思われたからだ。興味のある人は、自分で調べてみてください。

Santa Cruz号は、90人乗りで、2番目に大きな船(最大の船は110人乗り)。クルーズと聞いて船酔いのことが心配な人は多いだろうが、結論から言うと、心配していたほどは揺れなかったし、一度も船酔いにならなかった。個人差があるので、一概に言えないだろうが、同じ船で酔って大変だったという話はついぞ聞かなかったので、皆、大丈夫だったのだろうと思う。でも、停泊する海域とか、天候次第で夜中に揺れた日もあったので、酔い止めの薬は必帯。また、心配な人は、やはり大きな船がお奨め。

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船室は、予想よりも広かった。日本風に言うと6畳一間ぐらいか。そこにベッドが2つ、セーフティボックス付きのクローゼット、ソファなどが置いてある。僕らは、頼んだわけでもないのにスウィートだったので、サンデッキもあった。洗面所は、さすがにシャワーのみ。湯量は、心もとないものだったが、とにかく熱いお湯は出る。シャワールームは、僕らの泊まった部屋は多分幅50センチ長さ1メートルぐらい。部屋によっては50センチ四方だったようだ。洗面+トイレスペースもとても狭いので、「トイレその後に」みたいなものは、夫婦で行くにしても必帯です。


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船内の設備は、食堂、バー、小さな売店が主だったところ。小さな図書室もあり、ガラパゴス関係の本が置いてある。日本語の動物図鑑などもあり、重宝。デッキにはジャグジーとジムにおいてあるような自転車(動かないもの)もあったが、これらはかなりシャビーだった。インターネットは、Availableだが、15分で$5ドル、とふざけた値段。僕は、会社も休みだったので、一度も利用せず。木曜日にマスターズが始まったので、その結果だけはどうしても知りたかったが、誘惑をこらえた。

a0064654_8481448.jpg食事は、朝昼晩と付く。朝、昼はビュッフェで夜はアラカルトという触れ込みだが、実際には夜も2種類のメインディッシュから一種選び、給仕してもらうだけの違い。内容は、いわゆるホテルのビュッフェと似たようなもの。特にこれが美味い、というものはなかった。残念。岩場にいる赤い蟹を揚げればよいビールのつまみになるのに、と思ったのは僕だけ?
酒は、ふんだんにある。これは〇。バーでビールを頼んでもよし、食卓でワインやウィスキーを頼んでもよい。全部部屋につけて最終日に精算という仕組み。ちなみに食卓は、4人掛けの四角いテーブルと6人掛けの丸テーブルの2種類。僕らは、2人で行ったので、常に誰かと相席だった。これが苦痛な人は4人で行けば良いだろう。ちなみに子供はKids dinnerというのがあって、子供だけで大人より1時間ぐらい先に食事をしていたようだ。

夜ご飯が、7時半とか8時。晩御飯が終わってしまえばテレビもインターネットもないので、やることはない。昼の活動は結構身体を使うので、ワイン2杯も飲むと急速に眠くなる。毎晩、9時半にはバタンキューだった。朝7時までぐっすり。毎日10時間ぐらい寝ていたような気がする。

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さて、肝心の活動だが、チェックイン直後に、言語別に10人ぐらいのグループに分けられる(今回は英西独3ヶ国語)。このグループが毎日の活動単位になる。基本的にお出かけは日に2回。赤い救命胴衣を着て(これの脱着が結構面倒くさい)、小型ボートで毎日、午前、午後と違う島を訪れる。訪れる場所によってWet LandingとDry Landingがあり、それによってサンダルで行ったり、トレッキングシューズを穿いたりしていた。観る動物も島によって異なり(既述のようにアシカと海イグアナはどこにでもいる)、最初の日は、何これ?というぐらい大したものが見られずがっかりしたが、2日目、3日目とだんだん興奮度、満足度が上がっていくよう上手くプログラムされている。

カメラは、せっかくだから一眼レフを持って行く方がよい。動物は、皆、人間を怖がらないが、それでも望遠レンズはとても役に立つ。それと動きの速い動物の良い瞬間を捉えるには、一眼レフのスピードが必要。

クルーズは、基本的に見学型だが、途中で2回ぐらいスノーケリングの日があった。運次第では、海亀やペンギンが泳いでいる様が見られるらしい。僕らは、アシカを見たのみ。それでも魚の群れは美しく、また、スノーケリング自体楽しかった。

4泊5日、2,000ドルから。一生に一度の経験としては悪くない。僕のようにとりたてて動物好きでもない人間でもこれだけ楽しめたのだから。
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by gomanis | 2009-04-25 08:13

2009年4月5日(日)~4月12日(日)ガラパゴス旅行 3. ゾウガメの悲哀

a0064654_7554788.jpgガラパゴスの動物の中で、ゾウガメだけは、別の視点で見ざるを得なかった。それは多分に容貌と生態によるものだろう。姿形は、お世辞にも美しいとは言えない。鳥のようにカラフルな装いがあるでもなく、アシカのように滑らかな毛皮を持っているわけでもない。単色の、角質化した皮膚が全身を鎧のように覆っているだけだ。特に顔がよくない。鼻梁のない鼻は切り取られたようで不気味だし、真一文字に結んだ口は、強欲爺のように憎憎しい。おまけに、亀だけに動作は緩慢で、愛嬌のかけらもない。目の前でグァバを食うところを何度か見たが、口の周りに黄色い果肉がこびりつき、汚いったらありゃしない。

ゾウガメの悲劇は、この醜怪な姿(少なくても僕の主観では)で100年以上生きることだ。固体によっては200年生きるのもいるという。この姿を見ていたら、生きるとはどういうことなのだろうと考え込んでしまった。ゾウガメの卵や、幼体にはいろいろな天敵がいる。しかし、大きく成長し、皮膚も鎧のように角質化してしまうと天敵がいなくなる。人間以外は、自然界のどんな生き物もその固い甲羅や皮膚を食いちぎることが出来ないからだ。病気にならない限り、天寿を全うするまで生き続けるしかないのだ。こうしてゾウガメの孤独で長い人生が始まる。来る日も来る日もグァバやサボテンを食べ、寝て排泄して時を過ごしていく。

a0064654_7561795.jpgこんなことを考えたのは、たまたま、今回の旅行で読んでいたのが、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』だったからだ。

この、維新直後の日本を描いた小説には、志のために喜んで命を捧げた人間がたくさん登場する。西郷隆盛は、死に場所を探している。人間は、何事かを達成するためにこの世に生まれてくる、というポジティブな生き方を教えてくれる。人間にとって、生きるとは、精神生活を指しているのだ。

僕の思考は更に進んだ。しかし、一方で、不況で職を失い、食い詰め、自殺する人がいる。病に罹り、生命を脅かされる人もいる。何かを達成するために生きることは幸福なことだろうが、物理的に生き続けること自体、困難を伴うのが人間の生なのだ。そして人間の場合、困難を伴うからこそ、ただ生き続けることにも意義があるし、時には、例えば勇敢に闘病する人は、それ自体が偉大だったりもする。

ゾウガメは、物理的に生き続けることに何の障害もないように見えた。精神生活がない上に、奮闘する対象となる困難も無いのだ。彼らは幸福なのだろうか。

この島から母船に帰る途中、係留中の無人の船に”不法侵入”し、昼寝をしているアシカがいた。碧の大海原をすいすい泳ぎまわり、群れを成し、新鮮な魚を腹いっぱい食べ、腹がくちくなったら昼寝する。一緒にいたアメリカ人が言った。"I woudn't mind being a sea lion." 賛同を意味する笑いがどっと起こった。でもゾウガメになりたいと言った人は、誰一人いなかった。
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by gomanis | 2009-04-16 07:56

2009年3月16日(月) 日本2 諸行無常

朝走るのは、日本出張時の習慣だ。時差ぼけを直すに有効だし、なにより朝ごはんがおいしく食べられるのが良い。推定6.5km快走後、シャワーを浴び、朝飯を何にしようかと考える。今日はあのカレーうどんにしよう。品川港南口の立ち食いそば屋だ。前にもこのブログで書いたことがある。肉も入ったちゃんと作ってあるおいしいカレーうどん。ところが、、

ない。あるはずの場所にないのだ。串焼き屋に看板が変っている。つぶれたのか、どこかへ引っ越したのかは不明だが、なくなってしまったのは、残念ながら確かだ。

昨年11月に帰ってきたときには、高輪口側の中華料理屋『桃苑』がつぶれていて大ショックを受けた。僕の青春(の終盤)とともにあった店だったのだ。そして今度は、美味いカレーうどんの店。僕の中年(の真っ只中)にあった店だ。競争もあろう、不況もあろう。企業の寿命30年というが、飲食業も例外ではないのだろう。残念だ。

美味い店にめぐり合うたびに、この店が消えませんように、今度帰ってきたらまたおいしい物を食べさせてください、と願わずにはいられない。
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by gomanis | 2009-03-21 00:22

2009年3月14日(土) 日本1 阿部の寿司 接客業は難しい、のだろうな。

a0064654_0153173.jpga0064654_017167.jpg第一夜、ホテルに荷物を置いて広尾の阿部の寿司へ。義母との待ち合わせ。店長の中村君が、独立して辞めてしまったというのでどうなんだろう、と多少心配しながらの食事だ。本日のお品書きから生牡蠣と焼き魚(名前忘れた、ひらがなで4文字)を頼み、ビールを飲みながらいただく。美味い、美味い。魚は、鰊のような味。よく脂が載っている。
この後、握りに移り、光物から赤身、白身、貝類、うに、海老と一通り堪能した。

店は、中村君に代わり、オーナーの阿部さん自ら板場に立ち、采配を振るい、寿司を握る。僕らの担当は、若い板さん。顔は見覚えがあるので、前からいる人だろう。腕は、悪くない。寿司も美味い。課題は、接客だな。義母と僕が話をしているところに、「あと何か握りますか」、「もう少し握りますか」と割って入ってくる。頼みたい時はこちらから言うし、少なくても一つの話の区切りがつき、黙っているときに話しかけて欲しい。握りが一段落し、手持ち無沙汰になると話しかけずにはいられないようなのだ。あるいは、何か握りたいというか。

こういうことをすし屋で感じたのは初めてだ。今まで行ったすし屋は、皆、接客のプロで、客の様子を見ながら、注文を待つ、あるいは、ちょうど良いタイミングで話しかけるという基本技ができていたのだろう。僕が板前だったら、こういうのはすごく下手だろうなと思うので、この若い板さんを責める気にもならない。接客のプロとしての成長を願うのみだ。次回、また来ます。
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by gomanis | 2009-03-21 00:18

11月23日(日)有朋自遠方来、不亦楽乎? 4.ゴルフナッツ万歳!

翌朝、やはり、トムがゲーゲー吐いている。テキーラの飲みすぎだ。去年、KKさんもやはりテキーラを飲みすぎ、激しい二日酔いで苦しんだことを想い出した。KKさんの場合は、ゆで卵が解毒に効くと信じているらしく、奥さんのMちゃんが夜中に甲斐甲斐しく作ってあげたらしい。
トムは、水を飲んでは吐き出すということを繰り返している。胃を洗浄する、ということなのだろうか。各人各様の対処法があるようだ。トム、相当苦しそうだ。

来る人来る人テキーラに倒れるということは、ホストとしていささか責任を感じざるを得ない。飲みなれない人に無闇に勧めてはいけないと反省。しかし、友人がわざわざ訪ねてきてくれれば嬉しいし、たくさん飲んでハッピーになって欲しいし、このへんの兼ね合いが難しくはある。

さて、ゴルフの話。今年は、ゴルフがややマンネリ化していたかもしれない。いつも同じコースで、だいたい同じ面子でまわる。しかも練習する時間もとれず、技量は落ちる一方。モチベーションも多少下がっていたかもしれない。それが、昨日のトム、Tomoちゃんのゴルフから大いに刺激を受けた。平日は練習できなくても、ラウンド前、ちゃんと練習して良いスコアを出そう、と一念発起したのだ。しかも、サンディエゴでやっていたように、アプローチとパッティングを中心に練習することにした。アプローチは、取れる練習時間の少なさを考え、SW1本に集中。AWとLWは、基本的に使わないと決める。特にLW(60度のFourteen)は、ソールも薄く、ジャストミートするのは難しいクラブ。練習不足では、ざっくりやトップが出るだけだ。よほどの状況でない限り封印しよう。あとは、パッティング。転がりが一定になるよう、何度も何度も5歩の距離を練習。また、まっすぐに打てるよう、アイアンを2本、パターのヘッドが通るぐらいの間隔で平行に置いて、パッティングの練習。昔、ヘッドがまっすぐに出せなくなったときにやった矯正法だ。こうして、ラウンド前に自信を高めていく。

その甲斐あって、今日は87(45,42)で上がることができた。パットは30。大きな改善だ。嬉しい。昨日、トム、Tomoちゃんとやらなかったら、こうして基本に返ることも思いつかなかっただろう。ゴルフ仲間は偉大なのだ。

僕以上に練習好きな、Tomoちゃんも、嬉しそうにラウンド前練習。昨日は、練習なしで出てしまったので、ちょっと悔いが残ったらしい。今日は、万全の状態でラウンド。リズムを取り戻し、楽々94。この長いコースでは立派な成績だ。普段から練習しているから、スイングの再現性が極めて高い。それもまんべんなくウッドもアイアンも上手い。うらやましい限りだ。

カミサンはいつものように飄々とラウンド。カミサンのゴルフについては、いつか別途書きたい。

トムは、ゴルフ場に着いても吐き続け、心配したが、ティーオフのころにはだいぶ回復し、後半は、いつもの元気なトムに戻った。よかった、よかった。

夜は、そろそろ日本メシが恋しいだろうと思い、燦鳥Del Valle店へ。トムは前菜に鰻の押し寿司とスパイシーツナロールを頼んでご満悦。ビールも飲めるまでに回復した。
この店のお薦めは、味噌鍋。大きな銅の鍋に味噌味の汁が張られており、これに、牛肉や、魚介類を入れて食べるのだ。おなかに優しく、栄養も満点。最後はうどんで〆る。

楽しかったトム、Tomoちゃんの訪問も今日が最後。いっぱい話をして、酒を飲んで、おいしい物を食べて、マニスを可愛がってもらい、あっという間の3日間だった。だが、僕としては、一番嬉しかったのは、初めてのメキシコ旅行にゴルフバッグを担いで来てくれて、2日もゴルフをしてくれたことだな。折り紙つきのゴルフナッツだ。また近いうちに一緒にまわろうね。次はNew Jerseyかな?
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by gomanis | 2008-11-30 14:40

11月22日(土)有朋自遠方来、不亦楽乎? 3.Estoril 至上のモレとテキーラと

a0064654_1095428.jpga0064654_10103729.jpgメキシコ料理と言えば、モレでしょう。なにしろ国民食と言ってもいいぐらいのものだ。そして、僕もモレ百回を宣言して、実践しているので(多分今まで10回ぐらいは食べた)、人にも味わって欲しい。
ポランコにあるEstorilは、Oaxaca moleを看板料理にしている。国民食を看板にするぐらいだ、よほど自信があるのだろう。

実は、ここを訪れるのは2回目。初めて来た時には、メキシコ通の駐在員O夫妻と一緒で、メニューは、すべてO氏が選んでくれた。今日も、トム、Tomoちゃん夫妻に楽しんで欲しいので、冒険はせず、同じセレクションで行く。サンディエゴで2人と面識のあるTも加わって5人のにぎやかな食事となった。

前菜は、タコス2種。海老と肉だ。テキーラを開けてもらう。1800(ブランド名)のAnejo。琥珀色したAnejoは、一年以上寝かせただけあってコクがあって味わい深い。小さいショットグラスでくいっと一口分呑み込み、鼻に抜ける香りを楽しむ。喉元がカーッと熱くなり、一瞬眩暈を覚える。そして正気に戻るためにサングリータと呼ばれるトマトベースのジュースを喉に流し込んでやる。また、人によっては手の甲に塩を盛り、ちびちび舐めながらテキーラを飲む人もいる。僕は、塩よりもレモンを舐めながら飲むほうが好きだ。こうして飲むと、口の中も、頭の中も、いかにも何事もなかったような状態に戻る(気がする)のだ。

タコスは、街の屋台も旨いのだろうが、こうして上品に白いテーブルクロスのかかったテーブルで食べるのも良い。ちょっとピリ辛の海老の味付けが絶妙で、陶然となる。もう一品、ホタテのブラックキャビア載せ。乳白色をした生の貝柱に、キャビアが宝石のように載っている。ホタテのさくっと歯の通る食感とキャビアの豊かな塩味が美味い。こってりしているようでさっぱりしているような、複雑な味だ。そしてこの食感が舌に残っているところに、また、テキーラを一口。攻め立てるような野性的な芳香が、口の中を一瞬で支配する。レモンを吸って正気に戻る。

a0064654_10111996.jpga0064654_10113928.jpg前菜を一通り食べたところで、いよいよモレが登場。これも海老と鶏と2種類。色々なところでモレを食べてきたが(たった10回ぐらいだけど)、ここのが文句なしに一番美味い。モレソースのゆるさ加減、塩加減がちょうどよいのだ。そして勿論、こってりとスーパーリッチな強い味が良い。このソースに何の抵抗も示さない鶏肉は、言うまでもなくよく合うし、だからモレと言えば鶏肉ということになっているのだろうが、実は、海老もかなり美味い。海老がいいのは、多分、それが持っているもともとの塩味とモレの甘みが喧嘩するからだろう。海の塩味と陸のカカオのぶつかり合いがよいのだ。また、ぷりぷりした食感も良い。海老の場合は、あまりモレをたくさんかけず、7分ぐらい、海老の身にまとわせたところで食べるのがちょうどいいような気がする。かけすぎると、海老が負けてしまう。

話も弾み、気がつけばテキーラも8割方空になっている。もうサングリータを飲んでも、レモンを舐めても正気には戻らない。頭の中は緑、白、赤のメキシコ国旗だ。

家に戻り、さらに別のテキーラを開けて飲み続ける。僕は、いつものように途中でそっと退場。トムはテンションが上がり続け、大ハッピーでカラオケまで歌ったらしい。この上もなく元気だった、この時までは。
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by gomanis | 2008-11-29 10:14