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第11回爆裂ゴルフコンペ@Bajamar Ocean Front Golf Resort

サイトに来てくださってありがとうございます。言っておきますが超長いです。しかも読み手には面白くないと思われる独白なので、それでもいいと思う方だけ読み進んでください。

今回の会場は、メキシコはBaja Californiaにある、Bajamar Ocean Front Golf Resortというところである。サンディエゴから車で1時間あまりと、非常に近いが、曲がりなりにも国境を越えていくので、一応、初の“国外遠征ツアー”となった。参加は、フルメンバーで6組12人。

今まで、Tijanaしか行ったことがなかったが、その先は立派な高速道路ができているのに驚いた。右に太平洋を見ながらずーっと海沿いに走る快適なドライブだ。

ゴルフ場は、リゾートの中にある。と言うか、ゴルフ場にホテルとちょっとした建物が付設しているといったほうが正しいだろう。簡素なリゾートだが、ゴルフ場は堂々27ホールの立派なものだ。ゴルフ場さえしっかりしていれば、何の文句もない。

初日は、VistaとOceanoを回る。Vistaは、丘陵コース。サンディエゴのAuldに似ている。フェアウェーとラフの周りは、低木が生えているものの基本的に砂漠。入ったらラテラルハザード扱いになる。僕は、2組目。同伴競技者は、F君、Junちゃん、Y子さん。F君はよく飛ばす。H/Cも27とおおいに優勝のチャンスあり。Junちゃんは、最近連続して80台を出しているが前回優勝してH/Cが17に減らされ、やや厳しいか。Y子さんは腰を痛めており、身体を庇いながらのゴルフとなった。爆裂も回を重ねること11回。気心の知れた仲間と回るのは本当に楽しい。しかし、一方でいつかは皆、ばらばらになるという思いにも駆られ、青空を見上げながらふと寂寞に捉われたりもする。現に、A家のK君とNちゃんは、あと2週間もすれば、日本に帰ってしまう。今回が、最後の爆裂なのだ。

第11回爆裂ゴルフコンペ@Bajamar Ocean Front Golf Resort_a0064654_17104633.jpg後半はOceano。ここが、このリゾートの目玉だろう。4番の巨大な崖越えホールを終えると、カートは海に向かって急なスロープを下って行く。眼下に広がる太平洋。岩に砕け散る波しぶき。思わず、全員から歓声が上がる。5番ショートホールのティーグラウンドは、まさに群青色の海を見下ろす崖の上に作られている。ホールは、海に沿って南に延びており、断崖を越えたところにフェアウェーとグリーンがある。この景色を見るだけで、ここまで来た甲斐があったというものだ。Blue Teeからだと173Y、しかし、波しぶきで煙る景観のせいだろう、グリーンは遥か遠くに見える。断崖に目を転じれば、無数の波頭が思わず足を竦ませる。海沿いの絶景は、この後6番(ミドル)、7番(ミドル)、8番(ロング)まで4ホール続く。どのホールも、ティーグラウンドは海側ぎりぎりに位置しており、海を越えてフェアウェーに打たなくてはならなくなっている。スライス、プッシュアウトしたボールは、確実に、海の藻屑と消えていくのだ。海沿いのコースでプレーしたことは過去に何度もあるが、これほど、海に近く、しかも4ホールも右側に海が続くところは初めてだ。本当にいいところに来たものだと嬉しくなる。皆も同じ気持ちらしい。写真もたくさん撮り、心からこの景色を満喫した。最終9番は、海から直角に伸びる山の裂け目を利用して作られた打ち上げのパー4。

第11回爆裂ゴルフコンペ@Bajamar Ocean Front Golf Resort_a0064654_1711991.jpgさて、初日の成績は、44+46=90。上出来だ。パーオンが4。1バーディー、4パー。アプローチが12/17=71%と若干振るわなかった一方、パットが33と好調だった。パットが良いのは、今年になって一所懸命研究と練習を重ねてきた結果なので、本当に嬉しい。フェアウェーキープ率も67%と上々。初日を終わって、Net78でなんと2位に5打差もつけて首位に立った。実は、この日は風が強く、皆、とても苦労していた。サンディエゴのゴルフ場は風は吹かない。僕は、上海でさんざん風の中のゴルフを経験している分、有利だったと思う。女性は、白ティーから打ったので、これも少々酷だった。なにせ、6,000Yもあったのだから。というわけで、初日100を切ったのは、僕とK君だけだった。

夜は、ホテルのレストランで楽しく夕食。その後は、バーでビリヤードなどに興じ、翌日に備えて早く寝た。何しろ朝早かったので、眠かった。

昨年ThanksgivingのThe Nuts of the Nuts Championshipでも書いたかも知れないが、複数ラウンドのコンペは、無性にわくわくする。本当にゴルフが好きなんだなーと自分で思うとともに、そこで生まれる勝負の展開、そして自分がその一部を構成しているというところがゴルフそのもの以上に好きなのだ。勝負の流れ、転機、浮沈、逆転、意外な展開、運命への収斂、こういった要素が、ことごとく楽しい。18ホールにもそれなりに起承転結があるが、あっという間に終わってしまい、いつも物足りないと思う。あと18ホールあればいいのにと。

そんな幸せ一杯で迎えた2日め。
Oceanoをもう一度回り、後半は最後の9ホール、Lagosを回る。一緒にまわるのは初日上位のA家のK君、Nちゃん夫妻と、KFさん。KFさんは、とても忙しい人でゴルフもあまりしないが、女性にしては、飛距離がすごい。H/Cは、爆裂が始まったころに設定したままの23なので、いつも優勝候補に挙がっているが、いままで優勝に縁がなかった。Nちゃんもここ数ヶ月ですっかりゴルフにはまった。サンディエゴ、最後の日々を精一杯楽しんで欲しい。K君は、筋金入りのゴルフナッツだ。技術や道具への造詣も深い。プレーももちろん上手く、特にアイアンの切れはぴか一である。この日は同じカートに乗り、一緒にラウンドすることができて、良い思い出になった。K君が5打差で僕を追う。優勝を意識した適度な緊張感の中にも、好いプレーはお互いに褒め合う雰囲気があり、ただでさえ楽しい一時に一層の充実感を覚えた。

第11回爆裂ゴルフコンペ@Bajamar Ocean Front Golf Resort_a0064654_17112661.jpgOceanoは昨日とは打って変わって暖かい春の天気。風もなく文句なしのコンディションとなった。僕は、相変わらず好調で44で上がった。特にドライバーが調子よく、フェアウェーキープ率が100%という快挙。近年ちょっと記憶にない。もしかしたら初めてかもしれない。パーオンが3つ、パーも3つ。最後9番ホールの3段グリーンで4パットしてしまったが、それを含めても18パットは、悪くはない。アプローチも7/8とほぼ完璧。唯一よくなかったのは、ロング・ミドルアイアン。すべて、例外なく、ダフッた。それでもボギーオンを目指してラウンドしている分にはぼろは出ない。これに関しては後述。K君は追い上げなければならない立場なのに、46と逆に2打沈み、逆転は相当苦しくなった。KFさんが50で上がる。KFさんも前日Net83で僕との差は5打。H/Cの差が11あるので、この日、僕がグロスで6打上回れば、KFさんはかわせる計算だった。それが、前半だけでその6打差をつけることができたので、気持ちは楽になった。しかし、こんな計算をしながらも、まだ、心の中で主流を占めていたのは、コースを相手にゴルフを楽しむことだった。磯の香りを楽しみ、嬉々としてホールごとの作戦を練り、ドライバーの正確さを喜び、ウェッジの打感を楽しんでいたのだ。後半、この平常心を失ったとき、勝利が指の間からするりとこぼれて落ちていった。

後半、Lagosは、Vistaに似た感じだがドッグレッグが多く、ガーデンコースといった趣。4番ホールまでは、パーひとつの1 アンダーボギーと順調に来た。5番、ショートホールのティーグランドは、強いアゲンストの風が吹いていた。真下に打ち下ろすような157Y、どこから花道が始まっているのか見えないことがプレッシャーになり、ティーショットをダフってしまった。ボールはブッシュへ。打ち直して3パットの6、これで1オーバーボギー。これで、心の中に不快な波風が立ち始めた。7番が終わってKFさん、2オーバーボギー。僕、1オーバーボギーと一歩リード。思い返せば、8番ホールに向かう間がターニングポイントだった。ここ2ヶ月心がけて来た、楽しむ心、コースを相手にするゆとりが失われた瞬間だった。たかが遊びとは言え、勝ちたかったのだろうと思う。あぁ情けない。8番ホールのティーショットは、この2日間ではじめて見る、とんでもないプッシュアウトとなった。8番ホール、9番ホールは、ゴルフが苦しかった。ここまでの34ホールとは似ても似つかない心のありようだった。上がってみれば、47。自滅したというしかない。コース相手に、80台を目指す自分のゴルフに徹していれば結果は違ったものになっていたかも知れない。KFさんは無欲の44でこの日グロス94、Net71、2日間トータル154で、ついに見事初優勝を飾った。KFさん、おめでとうございました!

と、こう書いていても、口惜しくはあるのだが、一方でしみじみと楽しかったと思うのだ。1日目、強風の中、丁寧に丁寧にラウンドし、90で耐えたこと、2日め、K君とKFさんとの三つ巴の優勝争いを演じたこと、その中で、精神的に自滅の瞬間があったこと。この一連の流れが、たまらない。2日間に渡って続いた幸福感が忘れられない。次の複数ラウンドコンペはいつかいな、と今から楽しみなのである。

ラウンド後は、サンディエゴに戻り、ConvoyのChina Maxで打ち上げ。僕は、優勝は逃したものの、栄えあるベスグロをいただいた。K君、YOSを抑えての受賞は嬉しい。準優勝は、2日め自己ベスト100で回ったMっちゃんだった。Mっちゃん、おめでとう!!

また、初の国外ツアーを手配してくれた幹事のYOS,Junちゃん、ありがとうございました!!

さて、次の目標だが、アイアンを練習しなおしだ。ドライバー、ウェッジ、パターは、いい感じに仕上がっている。アイアンを改善することで、パーオンが増え、アプローチが減るはずだ。また、アプローチの距離が今より短くなるはずなので、パットも減るだろう。これで80台前半がコンスタントに出るようにならないだろうか??
by gomanis | 2006-03-08 17:26 | ゴルフ


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