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Toshi-san 至福の時

日曜日、やっぱりゴルフがしたくなってK家を誘ってCross Creekへ行ったのだが、あいにくの雨で、泣く泣くリタイアした。その時に、Toshi-sanに夕食を食べに行かないかと誘われた。王コントク率いるチームジャパンの誰かが、今夜あたり現れるという情報があるというのだ。それは面白い。松坂とイチローしか顔を見てもわからないけど、話の種に行きましょう、ということになった。F家も一緒である。

雨の中、さんざん身体が冷えたので、しゃぶしゃぶにする。USビーフが一番安くて1人前$19、KOBE Beefだと一挙に$39に跳ね上がる。その上に和牛とかいうのがあって、これなど、1人前$69もする。ウソだろ?と一瞬目を疑った。USビーフで十分美味いと踏んだので、それにする。腹もへっていたし、野性的にぐわーっと食べたい気分だったのだ。身体は冷えているが、習慣でビールを頼んでしまう。前菜は、鱧のてんぷら、ゲソ塩、レンコンのはさみ揚げ。ゲソ塩は、しっとりした焼きあがりで美味かった。鱧は、季節でもないのだろう、やや臭みがあり、楽しめなかった。ともあれ、人心地つき、しゃぶしゃぶに移る。酒は、麦焼酎のお湯割りに。

Toshi-san 至福の時_a0064654_1645523.jpg来た。どうだ、この巨大な牡丹のような見事な牛皿は。これで4人前である。NKが肉係をやってくれる。NKの牛肉の供給の仕方は、見ていて気持ちがいいほど、大胆、豪快にして気前がいい。菜箸を牛肉5-6片の下に力強く一気に滑らし、根こそぎ持ち上げ、煮えたぎる鍋に投入する。一回では足りず、間髪を入れず、もう一度ざーっと掬い取りまた一挙に投入する。女性から、歓声とも悲鳴ともつかぬ声が上がる。鍋中、肉の大海原である。肉は、薄く切ってあるので、あっという間に火が通り、ピンク色から薄茶色に変わる。早く食べなくては、と皆一斉に箸を伸ばす。タレはポン酢とゴマタレの2種類だ。僕の好みは断然ポン酢。口いっぱいに広がる熱々で柔らかい牛肉。はふはふ言いながら一所懸命噛み、味わい、のみ込む。NKのおかげで嬉しいことにもう一片自分の肉がある。硬くならぬよう、早く取らなければ。また、はふはふ言いながら一気に頬張る。身悶えするほどの愉悦である。もう一回行きますかっ?とNKが皆に訊く。行く行く。それで、再び、ガバっと肉が投入され、皆で争うように箸を伸ばす。何度食べても美味い。永遠に食べ続けられるかも知れない、と一瞬、そんな馬鹿な考えが頭をよぎった。

ここでやっと一回目の野菜タイム。白菜、ねぎ、春菊、椎茸などあったかな?一挙にテンションが下がる。栄養のバランスさえ考えなければ、本当は野菜なんてどうでもいいのだ。椎茸の香りは好きだが、他はどうも。。。再び肉に戻る。あっという間に四人前がなくなった。当然のようにもう四人前追加である。これもほどなく平らげ、最後にうどんをおいしくいただいた。肉の出汁で割ったうどん汁はまことに芳醇で良い味に仕上がった。
Toshi-sanでしゃぶしゃぶを食べたのは初めてだったが、良い肉で本当に堪能した。

ここで止めておけばよかったのだが、なんと、ここから仕上げに寿司を頼むという暴挙に出てしまった。しかも結構たくさん頼み、近年にない飽満感とともに帰宅の途に就いた。翌日、体重が恐るべき急増を示したのは言うまでもない。年初の体重に戻ってしまった。おっと、危うく書き忘れるところだったが、野球選手は現れなかった。もうその時にはどうでもよくなっていたのだけれど。
by gomanis | 2006-03-24 16:10 | 美食


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