青物横丁 丸富の鰻丼

東京出張の昼飯の楽しみは、港南口天華のラーメンと青物横丁にある丸富のうなぎだ。天華のほうは、今回は時間がなくて行けず。

11時の開店を待って暖簾をくぐる。小さい、コの字形のカウンターだけの店だ。うな丼、並、と味噌汁、これが僕の定番。

鰻は、串刺しで蒸され、タレがかかっている。それをどんどん焼いていく。名店のように、注文を受けてから鰻を裂く、なんて上品なことはやらない。旨い、早い、安い、が信条の店なのだ。鰻丼は、並、大盛、W(ダブル)と3種類ある。Wというのは、鰻が二匹分乗っている。昔食べたことがあったが、多すぎて、逆に楽しめなかった。

注文して30秒で出てくる。鰻を食べたいのをしばし堪え、まずは味噌汁をすする。味噌汁もどんぶりで出されるのが特徴だ。具は、豆腐と油揚げ、葱が香りを豊かに添える。この味噌汁がめっぽう美味いのだ。出汁がよく効き、熱々のところをふうふう言いながら飲む。

次に、山椒をかけるのももどかしく、鰻丼にかかる。表面ぱりぱり、中はしっとりという素晴らしい焼き具合だ。タレも甘からず、辛からず、ほどよく仕上がっている。タレの量も絶妙だ。どんぶりの底ににびちゃびちゃに溜まることもなく、かといってご飯を平らげるのに足りないこともない。この辺も職人芸か。大根の漬物が4切れ、さっぱりとして、これまた美味い。

味噌汁、鰻丼、漬物を交互に、しかし、休む間もなく一気に食べてしまう。残した鰻のかけらで最後のご飯を拭い取るように口に入れ、完食である。

これで¥1,400。大満足の食事であった。

蛇足ながら、主人と常連とおぼしき客との下町の会話も聞いていて非常に心地よかった。主人のお母さんが、脳梗塞で倒れて入院中らしいのだが、主人のコメントが実に暖かいのだ。親孝行の話、家族の協力の大切さから、教育論まで、飾り気のない、自分の言葉で小気味よく語る。たいした人だと、感心することしきりだった。

丸富
品川区南品川3丁目6-2
TEL: 3474-4382
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by gomanis | 2006-07-29 16:50 | 美食


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