丸富の鰻丼 前にも書いた青物横丁の鰻丼屋。朝ごはんを我慢し、11時の開店を待つように入る。厨房には、串を打たれ、焼くばかりになっている鰻の山。手前に大きな炊飯器がある。店主は、通りに面した焼き台に向かい、元気良く鰻を焼いていく。店外に突き出た換気口から、煙が盛大に流れていく。 注文は、いつもの並と味噌汁。真っ白なご飯に香ばしく焼かれた鰻の蒲焼。山椒をかけ、箸で2つに裂き、更に少しづつ身を切りながら食べていくのだが、鰻というものは、結構、皮が切れにくく、最初の一切れを食べるまでがもどかしい。焼き立てを熱々のうちに食べたいのに、皮を切っているうちに冷めてしまうのではないかと焦ってしまうのだ。こんな風になるのは、食い意地の張った僕だけだろうか。一口目が口に入った瞬間の歓喜はどうだ。香ばしさ、ぱりぱりの皮、鰻の身のちょっと泥臭いような独特の香りとそれを打ち消すような濃い口のタレ。熱々のご飯と一緒にはふはふ言いながら食べるのは、至福の瞬間だ。 味噌汁がまたいい。湯気を立ててどんぶりで出てくる味噌汁は、たっぷりのボリューム。カミサンが持てないと悲鳴を上げたほど熱々だ。具は、豆腐と油揚げ。出汁も効いて、素朴だが、とても美味い。店内は、カウンターのみ。9人も座れば一杯になる。開店とともに満員になった店内では、皆、満足そうに鰻丼を頬張っている。店外では、入りそびれた客が、羨ましそうな顔をして席が空くのを待っている。親父は常連と会話を交わしながら、鰻をぱたぱた焼く。平和な光景だ。
by gomanis
| 2007-05-05 13:45
| 美食
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